おはようございます。
早いもので、1月も今日で終わり、明日から2月です。
僕のお店の2月の行事やイベントは、なんといっても節分とバレンタインデーです。
スーパーではこのような行事やイベントで季節感を出したり需要を喚起します。
今回は節分のことを書いてみたいと思います。
特に立春の前の日には豆をまいたり、イワシの頭をヒイラギの枝にさしたものを
戸口に挟んで邪気を払うのが習慣だったようです。
それに合わせて僕のお店には節分豆やイワシがたくさん並びますが、
恵方巻もそれらに負けないほど大量に作られて並びます。
恵方巻は主に惣菜部門で作られますが、鮮魚部門でも作られます。
総菜部門が作る恵方巻の中身は、かんぴょう、しいたけ煮、きゅうり、えび、
あなご、桜でんぶ、卵焼きで、それぞれ縁起が良い食材との事でした。
鮮魚部門が作る恵方巻は、こはだ、あなご、サーモン、漬け数の子、まぐろたたき、
きゅうり、かんぴょう、卵焼きなど豪華で味にこだわったものでした。
精肉部門の僕は、今まで恵方巻を作ったことはありません。
僕は売場に黒くて山積みになった恵方巻を見て、あれだけ作るのは大変だろうな、
廃棄にならないように残らず全部売れればいいなといつも思います。
ある時鮮魚部門の人が、「どうしてお肉で恵方巻は作らないの、ローストビーフや
サラダチキン、ハム、ソーセージなどで作ればいいのに」と僕を困らせました。
僕はそのときこんなことを思いつきました。
僕が作る恵方巻は、中身の食材が、愛と感謝と誠実さ、外側のご飯は純白な心、
海苔の代わりに優しい包容力で巻いて作ります。
心でつかんでかぶりつくのが僕の作る恵方巻の食べ方。
今年の恵方は南南東ですが、僕の恵方巻は幸せの方に向かって食べます。
僕の恵方巻の美味しさは幸せの味、舌で感じるのではなく、心で感じます。
貧しくてお金がなくても大丈夫、代わりにほんの少しの愛をください。
僕の作った恵方巻はあなたの愛と交換です、あなたの心に幸せが溢れるまで
いくらでも食べてください。
あなたからもらった愛は、世界中の恵まれない子供たちに寄付します。
こんな恵方巻があったら、みんなが幸せになれると思うのですが、どうでしょう。
読者のみなさまも、僕が作った恵方巻をどうぞ召し上がって下さい。
僕の仕事は、お客様の食卓に幸せを届けることだと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。