心で着る制服

 

おはようございます。

 

どこのスーパーでもそうでしょうが、僕の働いているスーパーにも制服があります。

 

制服は大きく分けて、生鮮食品部門とそれ以外の食品部門、そしてレジです。

 

精肉部門の僕の制服は、上着が白衣で下は紺のズボン、その上に紺のエプロン

 

そして白い帽子をかぶりマスクをしています。

 

男性も女性も同じ制服です。

 

仕事をしていると、お肉のドリップなどで制服はすぐに汚れてしまいます。

 

会社が契約をしているクリーニング屋さんがあり、僕は汚れやすい白衣と

 

エプロンは毎日着替え、その他は汚れた時にはすぐ着替えます。

 

僕はできるだけ清潔な制服を着ることを心がけています。

 

話は変わりますが、僕はスーツでは通勤しませんが、ファッションセンスが

 

ないので、できるだけシンプルな服装で通勤するようにしています。

 

僕の働いているスーパーは男性より女性の方が圧倒的に多いです。

 

みんな様々な服装で通勤していますが、地味な洋服を着ている人もいれば

 

制服を着ている時とはまったく別人のように着飾った女性もいます。

 

その着飾った女性のひとりは、僕と同じ部門で働いています。

 

彼女はお肉の売場で働くのがあまり好きではないようです。

 

もっと給料が高くてきれいな仕事がしたいといつも不満ばかり言っています。

 

だったらここを辞めてもっといいところに行けばいいのでしょうが、

 

話を聞くと、他のいいところでは雇ってくれないようです。

 

彼女は、仕事が休みでそこにいない人の悪口を言うのが生き甲斐のようです。

 

仕事の時は目が死んでいますが、休憩時間になって人の悪口を言う時は

 

目が輝いて生き生きとしています。

 

同僚はみんな、自分が休みの日に、自分のことを彼女からどんなふうに言われて

 

いるのかと思うと怖くなるそうです。

 

そんな彼女を見て、同じ制服で働いている僕は恥ずかしくて悲しくなります。

 

どんなに通勤でおしゃれな服装をしていても制服を着ればみんな同じ、

 

その人の気持ち次第で良くも悪くも見えます。

 

心のきれいな人は、その地味な制服がよりその人の心を引き立てます。

 

心の貧しくて汚れた人は、白衣の白さが心の汚れを目立たせます。

 

僕はそう思います。

 

なので僕は、地味な制服を上手に着こなせる人は素晴らしいと思います。

 

先ほどの女性は今でも楽しそうに人の悪口を言っています。

 

僕は心の中で彼女に、「きれいな洋服を着なけば、心の汚れを隠せない

 

人生って悲しいですね」とつぶやきました。

 

アッ、これって悪口ですね、ごめんなさい。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。