心の決算書
おはようございます。
僕のお店の事務所には、経理、総務、商品管理の3人の女性が働いています。
お店の人たちが販売に力を注げるのも、このスタッフのおかげです。
感謝しなければなりませんね。
しかし、その中でも、僕は経理の女性とは意見が合わないことがあります。
僕と彼女は仕事の優先順位に大きな違いがあります。
僕はお客さんへの対応を最優先と考えていますが、彼女はいつも
数字との戦いに明け暮れているようです。
僕が経費の申請をすると、「今日はもう締め切り時間が過ぎました、
明日にして下さい」と言うんです。
時には彼女には柔軟な対応を求めると、「売場の人のように時間に
ルーズではダメ」と言います。
僕は頭に来てしまい、「お客さん相手に計算通りに仕事は進められない」
と言うと、「経理の仕事は大変なのよ、代わってみる?」と言い返されました。
僕は「計算通りにいく経理の仕事なんて楽なもんだよ」と反論しました。
すると彼女は「あなたの仕事は計算が合わない時はお客さんに
お詫びをして帳尻を合わせるんでしょ」と、お肉屋さんで働く僕を
見下してきつい言葉を投げかけました。
ふたりのやり取りを聞いて周りの人たちは笑っていました。
ところで、僕が働く会社は2月が決算です。
毎年決算が近づくと、彼女はとても忙しくなります。
僕が少し冗談交じりに、「毎日きちんと仕事をしてないから決算が
近づくと慌てるんだよ」と言うと、彼女は僕を睨みつけました。
彼女は前年の決算書を見せ、「できるならこれを作ってみなさい」と差し出し
その表情には軽蔑の笑みがありました。
それを見た僕は、会計用語や数字がたくさん並んでいて、決算書が何を
意味しているのかまったく分かりませんでした。
彼女はこれ見よがしに笑いました。
彼女にそんなことを言われた僕は悔しくて、決算書の作り方の本を
買って勉強しました。
決算書の勉強を始めると、決算書の数字は冷たくてまったく人情味のない
ものであると感じました。
もし僕が経理の仕事をするなら、お金の代わりに愛の流れを帳簿に記録し、
1年間の愛の動きで決算書を作りたいと思いました。
貸借対照表を作ってみました。
まず資産の部です。
流動資産には心が動く人情味、固定資産には揺るぎない信頼の数字を
入れました。
これは、周りの人々との絆を強化することで内面的な豊かさを
感じることができると思います。
次に負債の部です。
流動負債には揺れ動く負の感情、固定負債には長く残る心の傷の
深さを数字で表しました。
これらは過去の困難に直面したり、将来への不安から生じる
ことがあります。
そして、資本には今まで貯えてきた幸せの大きさを数字で表現しました。
気をつけましょう、負債が大きすぎると債務超過になり、幸せは消えて
不幸になってしまいます。
次に損益計算書です。
売上高には1年間の人に尽くすことで生み出した愛の数を入れます。
費用は1年間に流した汗と涙の数を入れます。
その差額が利益となり、幸せに変わります。
幸せは、周りの人との人間関係を築き、意義ある人生の中から
得られるものかも知れません。
最後にキャッシュ・フロー計算書で愛の行方を追跡し、愛が増えたか
減ったかを確認します。
愛はお金以上に貴重な資産であり、心の健康に直接影響を与えます。
愛を大切にし、他人や自分自身に対して思いやりを持つことが
重要なのかもしれません。
まだまだ勉強不足ですが、心の決算書を作ることで、愛の積み重ねが
幸せへと繋がることが分かりました。
完成した決算書を彼女に見せたら、「こんなもの、決算書じゃない」と怒って
その場で破り捨てるでしょうね。
でも、僕は食卓に幸せをという信念に基づいて、愛と誠実さを持って
仕事をしたいと思います。
いつもこんなブログで本当にごめんなさいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。