明るく楽しく前向きに

 

おはようございます。

 

今回の地震により被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 

こんな時にブログを書いてしまって申し訳ありません。

 

今回は静かにこっそりと投稿させていただきますね。

 

 

僕はスーパーのお肉屋さんで働いていますが、スーパーの仕事は

 

楽なようで実は色々と辛いこともあるんです。

 

でも、どんな仕事でも一緒なんでしょうね。

 

以前、僕が働いていたお店には、僕と同年代の男性社員が

 

鮮魚部門にいて、とても仲が良かったんです。

 

彼はいつも元気いっぱいで、仕事の辛さを感じさせない人で、

 

鮮魚部門の成績も好調で、店長からいつも褒められていました。

 

僕も頑張って売場作りに励んでいるつもりでしたが、

 

彼には勝てませんでした。

 

彼はいつも明るく楽しく前向きに行動することを心がけていました。

 

売場作りのヒントはお客さんの気持ちを考えて作ることだそうです。

 

売場にはお客さんが買いやすいような工夫が随所にありました。

 

初めて食べるお魚でもお客さんが安心して買えるように、食べ方など

 

POPで案内してあり、お年寄りや単身者のために量を調整してくれるなど、

 

お客さん思いの仕事ぶりでした。

 

彼の売場のお魚は鮮度抜群で、新鮮なエビはお客さんの目の前で

 

飛び跳ね、感動を与えてくれます。

 

彼はまさに「明るく楽しく前向きに」を実践していたんです。

 

スーパーの仕事は彼にとってぴったりな職場だと感じました。

 

しかし、不幸なことに彼は重病を患い、長い間入院していました。

 

退院後、鮮魚部門のような体力を必要とする仕事はできなくなり、

 

スーパーを辞めることになりました。

 

彼のようなすばらしい仲間がスーパーを去ることはとても残念でした。

 

数年後、僕が百円ショップで買い物をしていた時、彼と偶然出会いました。

 

お互い懐かしくて話が盛り上がり、近くの喫茶店で近況を話すことに

 

なりました。

 

彼は今、仏壇屋さんで営業の仕事をしているそうです。

 

正社員で働きたいと思った彼がやっと見つけたのが今の仕事

 

のようでした。

 

彼の仕事は、来店したお客さんに接客をして仏壇の設置場所や

 

予算を聞き、それに合ったものを提案することだそうです。

 

お客さん宅に仏壇を納品するために訪問し、家の中に入るのですが、

 

お客さんの暮らしぶりが分かるそうです。

 

最初は仕事柄楽しい雰囲気ではなく、どちらかと言えば暗い気持ちに

 

なることが多かったそうです。

 

彼はスーパーでの仕事とあまりにも違うので戸惑ったようです。

 

そのうち仕事にも慣れ、お客さんと少しお話をする余裕が出てきたそうです。

 

ある時、お客さんが亡くなったご主人の思い出話を涙ながらに

 

話すのを聞くと、共感して彼も悲しくなることがありました。

 

その時、彼は「明るく楽しく前向きに」という気持ちを思い出したそうです。

 

もしかしたら、お客さんの気持ちを理解してあげることで、

 

お客さんは明るく楽しく前向きになるんじゃないかと思ったそうです。

 

それから、彼は仏壇を売って納品するだけではなく、お客さんの話を聞いて

 

その気持ちに寄り添うようにしたそうです。

 

悲しく寂しい気持ちでひとり暮らししているお客さんにとって、

 

彼のやさしさは身に染みたのでしょう。

 

お客さんの悲しい気持ちに共感することでこころの繋がりが

 

できたそうです。

 

多くのお客さんから感謝され、仕事が終わって玄関先まで見送られ、

 

「お仕事大変でしょう。私の知り合いに仏壇を欲しいという

 

人がいたら紹介してあげるね」と言ってもらえるようになったそうです。

 

こうして多くのお客さんとの心の繋がりにより、彼は営業所でトップの

 

成績を収めるようになったそうです。

 

僕は彼がスーパーの仕事が適職だと思っていましたが、

 

彼の「明るく楽しく前向きに」を大切にする生き方はどこでも

 

通用するんだと思いました。

 

被災された方々が一日も早く、明るく楽しく前向きな気持ちを

 

取り戻せるように願っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。