愛の連鎖

 

おはようございます。

 

僕が働くスーパーには、先月から七夕のコーナーが設置されています。

 

そこにはお願い事が書かれたカラフルな短冊が笹の葉を彩っています。

 

その楽しそうな雰囲気に誘われ、僕もお願い事を書くことにしました。

 

僕は短冊に「世界中が愛で溢れ、すべての人が幸せになれるように」

 

と書いて吊るしました。

 

それから僕は他の人がどんなお願い事を書いているのかと興味を持ち、

 

書かれた短冊を読んでみました。

 

「学校の成績が良くなりますように」「○○ちゃんと仲良しになれますように」

 

「先生にほめられますように」「水泳がうまくなりますように」など

 

心のこもったお願い事ばかりでした。

 

僕は子どもたちの純真なお願い事を読みながら、心が洗われるようでした。

 

その時はまだ短冊の数が少なかったので、上から順番に読んでいき、

 

最後まで読みました。

 

すると、一番下に吊り下げられた短冊には「ママのびょうきが早くなおって

 

げんきになりますように 沙織」と切実なお願い事が書かれていました。

 

僕はこの短冊を見て、どんな子が書いたんだろう、そしてどんな苦しみを

 

抱えているのだろうかと心配になり、心に強く残りました。

 

それから数日後、僕は新たにどんな短冊が吊り下げられているのか

 

気になって、再び七夕のコーナーに行ってみました。

 

すると、沙織ちゃんが前に書いた短冊のその下に「前のようにげんきで

 

やさしいママのえがおが見られますように 沙織」とつなげて

 

貼られていました。

 

同じ笹にお願いを吊るした僕としては、沙織ちゃんのことが可愛そうで

 

他人事には思えませんでした。

 

僕はふたつの短冊を見て、沙織ちゃんはお母さんの病気が重くて

 

治らないので悲しい気持ちに違いないと思いました。

 

僕はお店の外に出て、空を眺めながら、七夕の夜に沙織ちゃんの

 

お願いが天に届くようにと祈りました。

 

僕はお店に戻り、短冊に「沙織ちゃんのママはきっと元気になるよ、

 

僕も沙織ちゃんと一緒にお願いするからね お店の人」と書きました。

 

そして沙織ちゃんの2枚の短冊の下に連ねて貼りました。

 

すると、その長く垂れ下がった短冊はよく目立ち、他のお客さんの目を

 

引きました。

 

そして数日後に七夕の短冊を見に行くと、僕が書いた短冊の下にたくさんの

 

沙織ちゃんを応援する短冊が連なり、床まで届いていました。

 

「沙織ちゃん、元気を出してね」「大丈夫、ママはきっと治るから」

 

「ママを大切にしてね」「沙織ちゃん、一緒にお願いするからね」

 

「沙織ちゃん負けないで頑張って」・・・・・・・・・・・・。

 

沙織ちゃんの短冊を読んで、多くの人が沙織ちゃんの気持ちに

 

共感したのでしょう。

 

僕はそれを見て、これは愛の連鎖だと思いました。

 

僕のお店の七夕のコーナーはお客さんの愛で溢れました。

 

多くのお客さんの優しい愛で、きっと沙織ちゃんのお願いは

 

叶うことでしょう。

 

そして、僕が最初に書いた「世界中が愛で溢れ、すべての人が幸せに

 

なれるように」というお願いも叶うような気がしました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

仕事が忙しくてなかなかブログを書く時間が取れませんが、

 

みなさんとの繋がりを大切にしたいと思います。

 

時々になりますが、頑張って書きたいと思いますので、

 

よろしくお願いします。