生まれ変わったらどんな人になる?

 

おはようございます。

 

ブログを書くのをお休みして、そろそろ2か月が経とうとしています。

 

以前、ブログを書き続けていた頃は、書かなければならない焦りと

 

読者のみなさんの反応に駆り立てられ、まるでブログの虜に

 

なっていたようです。

 

しばらくブログを書くことを休んでいましたが、正直な気持ち、

 

仕事が忙しいことでその縛りから解き放たれたような気がします。

 

これからは心が震えた時、思いのままにブログを綴っていこうと思います。

 

 

今回のお話は「生まれ変わったらどんな人になる?」です。

 

僕が老人ホームで働いていた時のことです。

 

お昼の休憩時間に同僚とご飯を食べながら話をしていた時のことです。

 

同僚が僕に向かって、もし生まれ変わったらどんな人になりたいか

 

と聞いてきたんです。

 

突然そんなことを聞かれた僕は、びっくりしました。

 

僕はそんなことを考えたこともなく、何も思いつかなかったんです。

 

逆に僕は、同僚に「あなただったらどんな人に生まれ変わりたいの?」

 

と聞き返しました。

 

彼は職場ではだんだん仕事の量が増え、さらに高度なスキルとスピードが

 

求められ、体力的にも精神的にも息切れを感じていたようです。

 

時間的余裕もなくなり、さらに人間関係も緊張感に満ち、

 

精神的に追い詰められるようになったそうです。

 

彼は自分に特別な取り柄もなく、将来が見通せる今の生活に諦めを

 

感じて、生まれ変わったら今のように枯れた人生ではなく、

 

生き生きとした人生を送りたいようでした。

 

切実な願いですね。

 

そのことがあって、僕は勤務していた老人ホームの中で、一番生き生きと

 

暮らしている男性に、彼が僕に質問したように「あなたが生まれ変わったら

 

どんな人になりたいですか?」と質問しました。

 

すると、彼は「私は今年で80歳になったが、生まれ変わったら何に

 

なりたいと考えたことはない。私は今でも自分がどこまで納得できる

 

人生を送れるのか考えている」と不機嫌そうに答えました。

 

僕は恐る恐る「納得のできる生き方って、どんなものですか?」と尋ねました。

 

すると彼は「自分らしく生きることだ」とはっきり答えました。

 

僕は「自分らしく生きるとはどういう意味ですか?」と聞き返しました。

 

彼は「簡単なことだよ、人を愛しなさい。多くの人を愛することが

 

あなたという人間を幸せな人生に導き、自分らしく生きることができる。

 

どんな人でも愛されれば嬉しいし、その気持ちは必ず自分に返ってくる」

 

そう言って、それから彼の若い頃の話をしてくれました。

 

実は、彼が子供の頃、父親が暴力を振るう不幸な家庭で育てられ、

 

憎しみを覚えても愛というものを知らなかったそうです。

 

愛を知らないまま大人になった彼は、人の心を傷つけることで自分の

 

寂しさを紛らしていたそうです。

 

しかし、彼の心は満たされることはなかったそうです。

 

ある時、彼はいたずらをした子供を叱っている母親を見ることがありました。

 

その母親は子どものしたことがなぜいけないことなのか、その理由を

 

ハッキリ教えていました。

 

叱られた子供は泣いていましたが、その顔には反省の色が見えました。

 

それを見た彼は、これは愛だと気づき、自分には叱ってくれる人が

 

いないことがわかったそうです。

 

暴力ではなく言葉で叱ってくれるのが愛だと気づいた彼は、それ以来、

 

自己満足のために人を傷つけることはやめたそうです。

 

彼はそれから人からの意見や忠告を受け入れ、人の気持ちを理解して

 

人を愛するように心を入れ替え、生まれ変わったそうです。

 

そして、その愛は自分に返ってきて、自分も幸せになることを知ったそうです。

 

彼は自分らしい愛の表現をいつも考えていたようです。

 

僕は彼の話を聞いて、人は死ななくてもその心は生まれ変わるものだと

 

納得しました。

 

僕は彼に、一度きりの人生、今を大切に自分らしく生きることの

 

大切さを教えてもらいました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。