第一印象は大切ですね

 

おはようございます。

 

1か月前の4月のことです。

 

今年も僕のお店には新入生が入ってきました。

 

初々しい新入生を見ると、これから厳しい社会の中で鍛えられて

 

一人前になっていくのが楽しみでした。

 

お店に配属された最初の日に、一人ひとりが朝礼で挨拶をしましたが、

 

その第一印象は今でも鮮明に記憶に残っています。

 

この人たちを見ると、僕の新入生の頃を思い出して懐かしく感じました。

 

かなり昔のことで、記憶がはっきりしているわけではありませんが、

 

僕の入社式のことを思い返してみました。

 

僕が最初に就職したのは介護関係の仕事で、グループの新入生が

 

会場に集合し、厳粛な雰囲気の中で入社式が行われました。

 

小雨が降る肌寒い日の午後からの入社式でした。

 

集まった新入生は整然と並べられた椅子に座って、緊張しながら

 

入社式が始まるのを待っていました。

 

ところが、理事長が仕事の都合か何かで少し遅れて到着することになりました。

 

本当なら最初に理事長の挨拶があるはずでしたが、それを後回しにして

 

副理事長が進行役を務め、辞令交付や新入生の決意表明が先に行われました。

 

その後、理事長が到着し、挨拶が行われることになりました。

 

ここからは僕がはっきりと覚えていることです。

 

恐らく理事長は急いで到着したのだろうと思います。

 

最初は落ち着きがなく、急いで来た様子が見受けられました。

 

しかし、次第に理事長は落ち着きを取り戻し、働く上での心構えや

 

企業理念について話し始めました。

 

でも、あることで聞いている新入生の様子が少し変でした。

 

挨拶をしている理事長の話を真剣に聞くのが当然なはずですが、

 

みんな恥ずかしそうな顔でうつむいて話を聞いていました。

 

理事長の話が終わり、理事長は優しく新入生に向かって「今までの話で

 

何か気付いたことありませんか」と新入生に尋ねました。

 

緊張していたため、誰も遠慮して答えませんでした。

 

そのとき、進行係の方が僕に小さな声で「何かひと言お願いします」

 

と言いながらマイクを僕の方に近づけました。

 

僕は理事長に、「どんな気付きでもいいですか」と聞いたところ、

 

理事長は笑顔で「何でもどうぞ」と答えました。

 

少し躊躇いましたが思い切って理事長に、「理事長のはいているズボンの

 

ファスナーが開いています」と遠慮がちに伝えました。

 

周りを見ると、みんなクスクスと笑っているのがわかりました。

 

理事長は慌てて会場に来たので気付かなかったのでしょう。

 

そのときの理事長のバツの悪そうな顔は忘れられません。

 

今ならそんな事とても言えませんんが、その頃の僕はまだ学生気分が

 

残っていたのでしょうね。

 

それ以来、理事長の話を聞く度に、そのことを思い出し吹き出し

 

しまいそうで真剣に聞けませんでした。

 

第一印象というのはとても大切だと僕は痛感しました。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。