人の評価基準

 

おはようございます。

 

今回は人の評価について考えてみたいと思います。

 

私たちの日常には、学校の試験や入学試験、入社試験、資格試験など

 

さまざまな評価基準がありますね。

 

僕が大切にしているのは、これらの試験では測れない、人情味あふれるものです。

 

僕が働くスーパーには、とても真面目なレジ部員がいます。

 

彼女は若くしてパートとして働いています。

 

レジ部員は、お客様との接客が多い仕事です。

 

簡単な仕事に思えるかもしれませんが、実際にはさまざまなお客様との

 

対応が求められ、その大変さは計りしれません。

 

僕はレジが忙しいとき、応援でレジに入りますが、花粉症などの

 

体調の悪いときは最悪です。

 

いつまで続くかわからないレジ待ちのお客さんの列を見ると、誰かに

 

助けを求めたくなる気持ちは、レジに立ってみないとわかりません。

 

僕は、休憩時間やレジ業務ではない時間に、彼女とたまに

 

あいさつ程度の話をします。

 

彼女はとても好感の持てる女性で、彼女との会話はいつも楽しく感じます。

 

しかし、彼女は試験によって評価される機会を得られなかったのでは

 

ないかと感じました。

 

実は、彼女には病気の母親の介護があり、責任のある仕事に就くことが

 

できなかったのです。

 

でも、僕はこんな人柄のいい女性が好きです。

 

彼女のような温かみのある人が評価されないのは不思議ですね。

 

僕は彼女の人間としての良さを、何とか評価してあげたいと思っていました。

 

僕のお店にはお客様の声を掲示する場所があります。

 

あるお客様が彼女に感謝の気持ちを込めてお礼の言葉を書いてくれました。

 

その内容は「私は耳が不自由なので会計時に困ることがあります。

 

レジに指さしのボードがありますが、レジを担当してくださった方は、

 

学生の頃に手話を学んだらしく、手話で私に対応してくれました。

 

私を見かけるといつも笑顔で挨拶して下さり、とても嬉しく思います。

 

その心遣いが本当に素晴らしいです。これからも利用させていただきます」

 

そしてその下の店長からの回答には、感謝と感激の言葉が書かれていました。

 

そのお礼の言葉が掲示されると、彼女はとても喜んでいました。

 

レジ部員の中では手話ができるのは彼女だけでしたので、

 

彼女のことだとみんなにすぐわかりました。

 

僕はそんな彼女を見て、人間の評価には試験の点数や資格だけではなく、

 

人々が直接関りながら感じる温かみや人情味が大切だと気づきました。

 

一人ひとりが持つ人間らしさが評価の尺度と思います。

 

そして、僕たちの仕事は上司が評価するのではなく、お客様が評価する

 

ものだと思いました。

 

僕はスーパーで働くお肉屋さんですが、人は僕のことをどう評価して

 

いるのでしょうか?

 

僕はいつもお客様にぺこぺこしていて、見かけは鶏ガラのように

 

安っぽい人間に見られているかもしれませんね。

 

でも心の中はいつも、食べて美味しいサーロインステーキのように

 

味わい深い人間になりたい、と思っています。

 

僕の人の評価基準は、人にやさしい愛の大きさだと思っています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。