神様からのプレゼント
おはようございます。
先日僕はお花見に行きました。
そこは運動公園で、グランドでは子供たちがキャッチボールをしたり、
サッカーボールで遊んだりしていました。
その周りにはたくさんの桜が植えてあり、桜を見ながら大勢の人たちが
お弁当を食べていました。
みなさんとても楽しそうでした。
桜の花と同じように、話に花が咲いていました。
そしてみなさん笑顔で、とても仲がいいように思いました。
僕はそれを見て桜の花は、人々に幸せを届けてくれる、心のビタミンの
ような気がしました。
一方、風に吹かれて舞い散る花びらの下で食べるお弁当は、いつか来る
お別れを思わせるような寂しさもありました。
最近僕の会社では、毎年恒例の人事異動が発令されました。
今回僕は異動がなくて、落ち着いた気持ちでお花見を楽しみました。
ところが異動が決まった人たちはお花見どころではありません。
引っ越しの準備や業務の引継ぎなどで大変です。
会うは別れの始めと言いますが、僕はそこに運命を感じます。
この広い地球に住む、何十億人の人たちの中で、奇跡的に出会った人との
お別れは寂しいものです。
僕はこの縁をいつまでも大切にしたい人間です。
でも、時が経つとだんだん僕の心から離れていくのは辛いことです。
しかし、切れることなくいつまでも続いているのが僕の奥さんとの縁です。
僕の奥さんは、言わなければ可愛いのですが、僕にいつも不満を言っていました。
話をちっとも聞いてくれない、優しい言葉をかけてくれない、
自分勝手でだらしない、家事の分担をしてくれないなどたくさんです。
そんな不満がたまって、よく僕と口喧嘩になります。
僕は周りの女性を見るとみんな優しくて親切な人ばかりに見えました。
運命のいたずらなのでしょうか、この広い地球の中で、よくもまあ
こんな人と結婚したものだと僕は思いました。
ある時奥さんは、僕と大喧嘩をして、子供を連れて泣きながら
実家に帰ってしまいました。
その時僕は、口うるさい奥さんがいなくなって、せいせいした気持ちでした。
でも、最初のうちはそうでもなかったのですが、ひとりになってみると、
だんだん奥さんのありがたみがわかってきました。
ひとりで食べるご飯は全然美味しくありませんでした。
僕はひとりで食べるステーキよりも、家族で食べるお茶漬けの方が
格段に美味しいとわかりました。
その時僕に、早く謝りに行きなさい、と神様のお告げがありました。
それで僕は、奥さんに謝りに彼女の実家に行きました。
ご両親にも謝り、何とか許してもらって、奥さんは戻って来ることになりました。
帰り際に彼女のお母さんが、こっそり僕に「娘は早く迎えに来てくれないかと
あなたを心待ちにしていたのよ」と耳打ちしました。
僕はそれを聞いて嬉しくて胸が熱くなりました。
奥さんとの縁こそ切ってはいけないものだ、と僕は思いました。
ふたりの縁は運命のいたずらではなく、実は神様からのプレゼント
だったようです。
桜のように満開の心で、必ず君を幸せにするからどうか僕を許してね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。