歯医者さんが怖い

 

おはようございます。

 

僕は最近虫歯の治療で歯医者さんに通っています。

 

病院嫌いの僕は、歯医者さんが特に嫌いで、一生歯医者さんに行かなくて

 

済むのならどんなにか幸せだろう、といつも思っていました。

 

でもその希望をはるかに上回る、どうにもならない歯の痛みが僕を襲いました。

 

言葉で表現すると、ズキズキと言うよりも、ズキンズキンと

 

遠く離れた心臓にまで伝わるような激しい痛みでした。

 

僕は我慢できなくて、急いで近くの歯医者さんに電話をしました。

 

本当は予約が必要なのですが、僕はその痛みの激しさを受付の人に訴えて、

 

その日のうちに応急処置をしてもらい、痛み止めの薬をもらって

 

次の予約をして帰りました。

 

それから数日後、本格的な治療が始まりました。

 

家にいても不安で落ち着かない僕は、予約時間の30分前には病院に行き、

 

名前が呼ばれるまで座って待っていました。

 

その間、僕の心はとても不安でした。

 

治療室から聞こえる子供の悲痛な叫び声が、僕の不安に追い打ちをかけます。

 

あれだけのひどい痛みがあったので僕の歯は相当悪くなっているかもしれません。

 

もしかしたら「もうどうにもならないので歯を抜きましょう」と言われる

 

かもしれません、指を切り取られるようで心配です。

 

不安で怯える僕は、今ならまだ逃げられる、そんな切迫した気持ちでした。

 

やがて治療の時間となり、僕は恐る恐る治療室に入り、レントゲンを撮って

 

その写真を見ながら先生から説明を受けました。

 

顔の下半分が写った写真は、学校の理科室で見た骸骨の模型を思い出し、

 

とても気持ちが悪いものでした。

 

その時僕は、肉と皮膚の大切さを改めて知りました。

 

先生の話では、痛みのあった歯は虫歯で、抜くことはなく数回の治療で

 

済むようでした。

 

その安心は束の間でした。

 

治療の前にうがいをしてしばらく待っていると、布のようなもので

 

僕は目隠しをされました。

 

見るに堪えない恐ろしい治療が始まるのかと僕は覚悟をしました。

 

僕の右側に立つ先生は「痛ければ左手を上げてください」と言って

 

治療を始めました。

 

僕はどれくらいの痛さで手を上げればいいのか分かりませんでした。

 

でも心配は無用でした、そのうち、思わず顔をそむけるような激痛が

 

歯の神経を襲いました。

 

「左手を上げて下さい」とはこの事だと、身をもって知りました。

 

治療の途中で先生が「痛みはどんな感じですか」と聞きますが、

 

大きく口を開けたままの僕は「アワワワ」としか答えられません。

 

これが先生の優しさなのでしょうか、そのまま治療は続きました。

 

それから僕は、何度も左手を上げましたが、最後にうがいをして

 

地獄のような治療は終わりました。

 

帰り際に先生が「今日の治療はどうでしたか」と聞きました。

 

僕は話す気力もなく、疲れ切った声で「ありがとうございました」と言って

 

治療室から出ました。

 

家に帰る途中ふと思いつきました、この気持ちをブログに書けば

 

読者のみなさんに分かってもらえるかもしれないと。

 

共感を呼ぶのがブログのいいところです。

 

みなさんは歯医者さんが怖いですか?

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。