スーパーで万引き

 

僕は仕事が終わって、帰りに自分のお店で買い物をしました。

 

レジ部員が打つレジが混んでいたのでセルフレジに行って会計をしました。

 

十数点買って家に帰ってレシートを見ると、登録ミスなのか、買ったパンが

 

一点登録されていませんでした。

 

悪いことをしたと思った僕は、翌日店長にそのことをお詫びし、パンの代金を

 

支払いました。

 

僕がそのとき気付かなければ、危うく万引きをしてしまうところでした。

 

すごく悪いことをしたような気持ちになり、とても落ち込みました。

 

そしてその夜、僕は夢を見ました。

 

僕は長い間失業していて、貯金も底をつき生活が苦しくなりました。

 

でも大丈夫、近くにスーパーがあり、食べるものは何とか手に入ります。

 

僕はいつものように、お客が少なく、従業員が休憩などで売り場にいない

 

午後1時ころにお店に行きました。

 

主通路ではなく、人から見えにくい奥の方に入り、商品が入れやすい口の広い

 

手提げバッグを持っていました。

 

キョロキョロすると怪しまれます。

 

買い物をする振りをしながら眼だけを動かし、周囲の様子をうかがいました。

 

そしてなるべく目立たないように、手元にある商品を取り、素早くバッグに

 

入れました。

 

するとそのとき、後ろから誰かが僕の腕をつかみました。

 

振り向くと、買い物かごを持った女性客が「今このお店の商品をそのバッグに

 

入れたでしょう」と言って僕の目を見ました。

 

僕は「あなたには関係ないでしょう、どうして僕の腕を掴むの」と言って、

 

手を振り払いお店から出ようとしました。

 

すると彼女は「私はこのお店の防犯係です、万引きを見つけるのが仕事です」と

 

言って、腕を掴んだまま僕をバックヤードに連れて行きました。

 

小さなお部屋に連れて行かれた僕は、テーブルをはさんだ椅子に

 

彼女と向かい合って座らされました。

 

そして、持っていたバッグの中身を全部出すように言われました。

 

そのとき、連絡を受けた店長がやってきて、怪訝そうな顔で僕を見ました。

 

店長と一緒に中身を確認した彼女は僕に「今回が初めてじゃないでしょう」と

 

強い口調で言いました。

 

僕はその迫力に動揺して「どうして知っているんですか」と答えてしまいました。

 

彼女は「白状したね、本当は私はあなたを見たのは初めてなのよ」と言って

 

笑いました。

 

僕はふたりに「二度としませんから許してください」と謝りました。

 

彼女は店長に「この人は常習犯だから警察を呼びましょう」と言って警察に

 

電話をしました。

 

しばらくして警察がお店に到着して、店長が状況を説明しました。

 

僕は警官に手錠をかけられ、パトカーに乗せられ警察署に向かいました。

 

そこで僕は目が覚めました。

 

こんな夢を見るなんてとてもショックだったんですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。