許される嘘

 

僕は小学生の頃に、先生から「嘘つきはいけません、噓つきは泥棒の始まり」と

 

教えてもらったのを覚えています。

 

でも僕の人生では嘘をついたり、つかれたことがたくさんあります。

 

僕が最初に自転車に乗った時、怖くてうまく運転できませんでした。

 

それを見ていた父が、「お父さんがずっと後ろを持って支えてあげるから

 

安心して運転しなさい」と言って、後ろから僕と一緒についてきました。

 

でも、いつの間にか手を離された僕は、それに気付かず、ひとりで自転車に

 

乗れるようになりました。

 

こんな嘘なら許されますね。

 

僕が高校生のとき、失恋をして、落ち込んでいました。

 

そのとき僕の親友が、「お前のようないい人間にはもっとふさわしい人が

 

きっと見つかる」と言って慰めてくれました。

 

僕にふさわしい人ってどんな人なのだろうかと疑問に思いましたが、

 

彼の言っていることが嘘だとわかっていても、彼の優しさが伝わってきました。

 

親戚のおばさんがお正月に僕の家に遊びに来て、入試直前の僕に、「あなたなら

 

必ず合格するから頑張ってね」と僕を勇気づけてくれました。

 

おばさんは学校での僕の成績はまったく知りません、でも嘘とわかっていても

 

とてもうれしく思いました。

 

僕がどこかのお家に招待されて出てくる料理は、どんな料理が出ても

 

美味しいですね」と言って味わいながら食べます。

 

せっかく作ってくれた人が喜んでくれるなら嘘でもいいと思います。

 

僕の口に合わない料理でも感激したように言うので、次回も同じ料理が出ます。

 

旧友と久しぶりに出会って少し立ち話をした後、「今度一緒に飯でも食おう」と

 

言われて別れても、嘘のように、その後まったく連絡がありません。

 

いつでも一緒にご飯が食べられる仲であるという彼の気遣いがうれしいです。

 

僕の周りにはお金がないと言いながら、高級車に乗ったり、ブランド品を

 

身につけている人がいます。

 

僕はその人たちに、お金の使い過ぎだから自業自得だとは言わないで、

 

僕もお金がないんですと言って安心させます。

 

会社の採用面接の結果、「今回は採用を見送りさせて頂きたいと思います」と

 

通知が届きましたが、今回はダメでも次があるように錯覚させる優しいお言葉ですね。

 

僕は周りの夫婦を見て、ケンカばかりしている夫婦に、あの式場で誓った

 

永遠の愛は嘘だったのかと思うこともあります。

 

でも離婚しないのは許される嘘なのでしょうね。

 

僕のブログも許される嘘を交えながら書きたいと思いますので

 

楽しく読んでもらえればうれしく思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。