白衣が似合う人

 

おはようございます。

 

僕はテレビでサザエさんを見るのが大好きです。

 

観るのではなく、見るのが好きなんです。

 

音声だけでもいいし、テーマソングを聞くだけでもいいんです。

 

日曜日のあの時間になると、サザエさんの世界に浸ることで、

 

何かしら心の安らぎを感じるんです。

 

僕のブログもサザエさんのように、気楽に読んでいただければと思います。

 

では、始めたいと思います。

 

先日、僕がお肉の売場で商品を出していると、小学生の男の子が

 

僕に近づいて、「おっちゃん、餃子の皮はどこ?」と尋ねました。

 

僕は今までスーパーに入ってお客さんから「おっちゃん」

 

と呼ばれたのは初めてでした。

 

ほとんどのお客さんは「スイマセン、餃子はどこですか?」と尋ねます。

 

いくら小学生であっても、一生懸命働いている大人に「おっちゃん」は

 

ないでしょう。

 

僕は少しプライドを傷つけられた気持ちになりました。

 

馴れ馴れしいと感じつつも、お客さんは大切に扱わなければなりません。

 

僕は男の子を挽肉コーナーに案内しました。

 

そこには大・中・小の餃子の皮がありました。

 

「おっちゃん、母さんから餃子の皮を買ってきてと頼まれたんだけど

 

どれがいいの?」と聞くんです。

 

そんなことを言われても僕は困りました。

 

この子が餃子を食べるシーンを頭に描き、「餃子を食べる時、

 

一口で食べる、それとも二口で食べる?」と聞きました。

 

するとその子は一口で食べると答えたので、食べやすいように

 

小さい皮を勧めました。

 

その子は納得した様子で「おっちゃんありがとう」と言って

 

小さい皮を買って帰りました。

 

その瞬間、僕は考え込みました。

 

僕はいつもお店では、作業しやすいように白衣を着ています。

 

清潔な白衣を着るようにしていますが、それでも銀行員さんなどのように

 

スーツを着た人とはイメージが違うのかもしれませんね。

 

話は変わりますが、僕は時折、朝はお店で仕事をし、

 

午後から本社に行くことがあるんです。

 

その時は白衣からスーツに着替えて本社に行きます。

 

スーツを着ると気が引き締まるような気がします。

 

出かける前に、スーツ姿で事務所に入ると、みんなが「別人みたい、

 

立派に見える、スーツがよく似合うね」と言いました。

 

本当は僕はお肉屋さんの白衣より、銀行員さんのようなスーツを

 

着て働く方が似合っているのかもしれないと思いました。

 

僕が気分よくしていると、店長が、「おっ、スーツを着ると少しは

 

まともな人間に見えるな。

 

お前がスーツを着て立派に見えるのは中身が乏しいからだよ。

 

中身のある人はどんな服を着ても立派に見えるんだよ」

 

と言い、僕は少し胸が痛むものがありました。

 

本社に行くと、白衣で働くお店とはまったく雰囲気が違って、

 

みんなスーツ姿で立派に見えました。

 

僕のように出来の悪さをスーツで隠しているのと違って、本社で

 

働く人は責任感があって、本当にスーツが似合っていると感じました。

 

一方で、実業家であり人気タレントの〇〇〇モンさんっていつも

 

Tシャツを着ていますが、中身があって立派な人だと感じます。

 

あの人がどんなに高級なスーツを着ても、中身と比較して

 

スーツが安っぽく見えてしまうかもしれませんね。

 

実力のある人は服装でごまかすのではなく、自分の能力に

 

自信を持っているからなのでしょうね。

 

服装には関係なく、大切なのは中身ですね。

 

もしかしたら、あの時僕を「おっちゃん」と呼んだ子は

 

僕の中身の乏しさを見抜いていたのかもしれませんね。

 

お肉屋さんも誇りが持てる立派な仕事なんですが、白衣を着ることで、

 

僕は自分を卑下していたのかもしれません。

 

スーツを着なくても、立派な人間になるためには中身を大切にし、

 

立派なお肉屋さんとして白衣が一番似合う人と言われるように

 

頑張りたいと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。